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首・腰の痛み

首の痛み

首から肩にかけての痛み・しびれは、肩関節からではなく頚椎からの場合が多く、首を反らしたり、左右に曲げたり、ひねったりすることで症状が誘発される時は、頚椎を調べる必要があります。下記の疾患のほとんどが、同じ症状を呈しますので、神経学的診察でどのレベルで神経が障害されているか、それを説明できる画像所見(レントゲン、MRIなど)があるかを見極めていきます。上肢では、痛みしびれ以外に、字が書きにくくなった、箸を使うのが下手になった、ボタンかけや紐結びができなくなったなどの症状も出ることがあります。また、頚椎を通過する神経は、上肢だけでなく体幹・下肢、膀胱直腸などを支配する神経も通っていますので、足先のしびれ、歩くのがぎこちなくなった、何もないところでつまずく、最近トイレが近い、逆にトイレの回数が少ないなど、上肢以外の症状も出現しますので、気になる症状がある方へ、積極的に医師に訴えてください。特に排尿・排便など話にくいこともあると思いますが、大切なことですから、恥ずかしがらずに伝えてください。

代表的な病気

  • 変形性頚椎症
  • 頚椎椎間板ヘルニア
  • 頚椎症性神経根症
  • 後縦靭帯骨化症
  • 頚肩腕(けいけんわん)症候群
  • 肩こり
  • 胸郭出口症候群 など 

肩の痛み

五十肩とは、江戸時代から使われている俗称で、医学的には”肩関節周囲炎”と呼ばれます。50歳代を中心とする40〜60歳代に多くみられ、明らかな原因は分かっていませんが、加齢に伴い骨・軟骨・靱帯・腱など関節の組織に炎症が起こることによって生じると考えられています。そのほか、運動不足や寒さによって血液の循環が悪くなると、五十肩が発症しやすくなると考えられています。主な症状は片側の肩のみの痛みや運動障害で、ときに日常生活に支障が生じるほどの強い痛みが現れることがあります。多くの場合は運動療法やヒアルロン酸注射・薬物療法などの保存療法によって改善することができます。自然に治ることもありますが、進行すると肩関節の動きが悪くなる凍結肩になります。肩関節周囲炎の中には、明らかな原因があるものとして、中高年で頻度が高いのは腱板損傷があります。転倒や年齢や職業、スポーツ歴で腱板が変性断裂し、五十肩同様に関節の動きが悪く、特に夜間の痛みが強い場合が多いです。診断にはMRIや超音波が有用で、腱板損傷の程度が強い場合には手術治療を要することもあります。石灰沈着性肩腱板炎は急激な肩の痛みで、動かせなくなります、夜間痛で一睡もできなかったと来院される方が多いです。レントゲンで石灰が写っていることで診断できます。ステロイドホルモンを併用したヒアルロン酸の関節注射・内服などで治療します。上腕二頭筋長頭腱炎も腕をよく使う方に見られま、時に腱断裂の前兆の場合もあります。内服薬や外用薬で改善しないときは腱鞘内に注射をすることも有効です。

代表的な病気

  • 腱板損傷
  • 五十肩
  • 石灰沈着性肩腱板炎
  • 上腕二頭筋腱炎
  • 肩甲上神経の麻痺

腰の痛み

急性腰痛症は、腰痛が発症してから4週間以内のものを指し、一般に“ぎっくり腰”と呼ばれているものはこれに含まれます。重い物を持ち上げたときや腰をひねったりしたときなどに突然生じますが、原因がはっきりとしないこともあります。痛みの原因は、主に腰の関節や筋肉・靱帯にあると考えられていますが、安静で自然に治ることも多く、必要に応じて鎮痛薬などの薬物療法やコルセットなども効果的です。よく間違われるのは、急性期(特に1週以内)に入浴し温める方がいますが、日に日に悪化する場合は、温めることが原因のことも多く注意が必要です。腰痛に伴って殿部や下肢の痛み・しびれが出る場合は椎間板ヘルニア、脊椎分離症、変性すべり症などが原因となっていることもあります。また、ときに圧迫骨折がんによる病的骨折、感染症による椎間板の化などが原因となって腰痛を引き起こす場合があるため、レントゲン・MRIなどを併用し正確な診断をつけることが大切です。

長期にわたって痛みが続く場合には、椎間板や椎間関節の加齢変化に伴い痛みを出す変形性腰椎症、神経の通り道である脊柱管が狭くなり神経を圧迫する脊柱管狭窄症などが関係していることがあります。特に狭窄症の場合、歩行中に腰痛や下肢痛が増強したり、痛みがないが足が前に出にくいなどの症状出現し、数分間歩行を休むとまた歩けるようになるという間欠性跛行が特徴です。自転車やスーパーでカートを押すと症状がなく、腰を伸ばして歩くと症状が出る方は要注意です。同じ様な症状で慢性閉塞性動脈硬化症という血管の病気のもありますので血流測定も必要な場合もあり、整形外科での診察をお勧めします。治療は安静、薬物療法(鎮痛剤・血小板凝集抑制薬・神経障害性疼痛薬など)、リハビリが効果的です。しかし症状の改善がなく日常生活に支障がある場合や麻痺を伴う場合は、手術を要することがますので、その際には手術が可能な病院をご紹介します。

第代表的な病気

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 変形性腰椎症
  • 脊柱管狭窄症
  • 脊椎圧迫骨折
  • がん転移による病的骨折
  • 椎間板の細菌感染
  • 慢性閉塞性動脈硬化症 など

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